近江商人のこころえ 未選択 2015年10月10日 成功する最短の道は、過去の成功した先人の知恵を学び、 そして応用することです。いわゆる、『温故知新』です。というわけで、かつて日本各地で活躍した「近江商人」についてのお話をしたいと思います。江戸時代は「士農工商」といわれたように、商人は町人の中でも卑しいものとされていました。お金を儲けるのは悪いことと思われていたからです(※諸説あります)。確かに、江戸で火事がよく起きるのに目をつけて金儲けをした人もいたそうで、人の不幸によって儲けていたのですから、 そう考えるとあまりほめられたものではありません。しかし、そのような人ばかりではありませんでした。近江商人を語るうえで、語らずにいられないものがあります。それは、「三方よし」という考え方です。「三方よし」とは、「売り手よし」・「買い手よし」・「世間よし」のことで、自分の利益のみに走ることなく、 物を買う相手はもちろんのこと、 自分や相手の周りのことを考えて商売をするということです。本当に良いものを提供できれば、客はうれしいし、自分はもうかる、 利益が増えたら地元に還元する。こうしてつながっていくことで、信用も得られますし、さらに大きな利益にもつながります。ビジネス用語に「win-win」というものがありますが、 「三方よし」はそれを超えた、いうなれば「win-win-win」の関係です。 この理念は、現代にも通じます。 今、お金儲けをしたい人は、 何のためにお金儲けしたいですか? 自分のためでしょうか? 相手のためでしょうか? はたまた、周りのためでしょうか? PR