お金の物語① 未選択 2015年09月09日 昔々の大昔。川と海の近くににムラがありました。ムラビトたちは近くの海で魚や貝を捕り、食べて暮らしていました。ある時、川から甘い香りのする実がながれてきました。ムラビトたちはその香りに魅了され、勇気ある者がその実を口にしました。すると!柔らかく、また、今まで感じたことのない甘みをかんじました。その話を聞いたほかのムラビトたちも、それを食べてみたいとおもいました。次の日、川に沿って川上へ歩いてゆくと、木がたくさんある山たどり着きました。しかし、山には別のムラがあり、そこの人々が山へ入らせてくれません。どうしたものかと考え、「腕に自信のある者を集め、その実を無理やり奪ってくる」作戦を立てました。さっそく、その作戦が実行され、実を手にすることができました。しばらく日がたつと、実は腐ってしまいました。また実を奪いにいきました。向こうのムラもただ奪われるだけでなく、海辺のムラに魚を奪いに来ることもありました。何人ものムラビトも怪我をしたりしました。実を奪いに行っている間は魚などを捕ることもできないので、こんなことを繰り返すうち、食料が底をついてしまいました。{つづく…} PR