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お金の物語⑤

貨幣の代わりに貨幣の預かり証が紙幣として流通するようになり、 両替商などの大金持ちのところには金持ちからのお金が預けられるようになり、よりたくさんの貨幣が集まりました。
それまで預かり証は預かった分の金を保証するものでした。

しかし、預かり証自体が価値を持ったことでわざわざ金貨に交換にくる人は減ったといわれています。
そこで両替商たちは、預かっている金貨や銀貨を貸し出して金利を取ろうと考えました。 どうせすぐには交換しに来ないのだから交換にくるまでに運用しようと考えたわけですね。

こうして両替商は、両替だけでなく、お金を預かったり、貸し出したりするようになりました。
これが銀行業の誕生です。
余談ですが「銀行」という言葉がではなくなのは一説によると東アジアで流通していたのは金より銀が主流だったからといわれています。

というわけで銀行ができました。
まっとうに銀行業を行う人もいましたが、どこにでも悪知恵が働く人はいるもので 預かっているを貸し出すのではなく預かっていない金銀の預かり証を発行し、それを貸し出す輩が出てきました。
今でいうところのペーパー商法みたいなものですね。

これでもしばらくの間はうまくいったそうですが、 敵対する金融機関の預かり証を集め、一気に持ち込み金貨との交換を要求することを求めるようになったといいます。
そんなことをすればもちろん金貨が足りなくなり、破たんしてしまいます。

「ペーパー商法みたいなことをしてる奴が悪いんだ!」と思うかもしれませんが、 破たんしてしまえば、そこの預かり証の価値がなくなってしまうのはもちろん、 金貨銀貨を預けていた人も知らないうちに無一文なんてことになりかねません。

これをどうにかするため、政府の中央銀行以外が預かり証(=銀行券)を発行するのを禁止しました。
これは、銀行の貯蓄、運用の業務と分けることで、破たんを防ぐという目的のほか、 政府が経済的な国民生活への介入を容易にするためのものでした。
こうして、中央銀行と普通銀行が分かれ銀行の仕事は別々にしっかりと行われるようになりましたとさ。
めでたしめでたし。

{おわり。}
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お金の物語~番外編~

昨日までで、紙幣ができるまでの話をしました。
金持ちに金貨を予め預かってもらい、その預かり証をお金の代わりに取引相手に渡し取引をするというものでした。
次第にその預かり証自体が貨幣の代わりに流通するようになり、それが紙幣になっていきました。
ここで重要なのは、この預かり証をその金持ちのところに持っていくといつでも金と交換してもらえるというというところです。
この金または銀を裏付けとして紙幣の価値が保証されている制度を<span style="font-size:x-large;"><span style="color:#FF9900">金本位制</span></span>または<span style="font-size:x-large;">銀本位制</span>といい、
この金本位制や銀本位制の紙幣を<span style="font-size:x-large;"><span style="color:#FF0000">兌換紙幣</span></span>といいます。
こんなのどうでもいいですけどね(笑)
まぁ、中学とかで近代史を習ったときに、<a href="http://https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF" target="_blank" title="ニクソン・ショック">ニクソン・ショック</a>とかといっしょに金本位制を習った気はしますが、こういう知識を使う機会は今のところありませんね。


今回、番外編ということで、お勉強みたいな話をさせてもらいました。
これには理由がありまして、金本位制が分かっていないと、次回予定している 銀行成り立ちについて がわかりづらいと考えたからです。
ということで、次回の お金の成り立ち物語⑤ では銀行の成り立ちについて書いていこうと思います。

お金の物語④

物々交換の時代から、金貨銀貨などの硬貨が使われるようになり、モノの取引がとてもやりやすくなったといわれています。 そのため、それまでは自分で採ってきたものを取引していましたが、 このころに取引のみで生活する商人という職業が生まれたといわれています。 彼らは誰かが採ってきたものを買い取り、それをまた誰かに売るという方法でその利ザヤを儲けとしていました。 やがて彼らは様々なものを取引するようになりましたが、 金貨銀貨を持ち歩いていると、盗賊などにも狙われやすいし、持ち運ぶにも量が増えるとかさばって不便でした。 そこで、商人の中でも金持ちであった、両替商などに取引に使う金貨銀貨を預かってもらうことにしたのです。 『木を隠すなら森の中……カネを隠すなら金持ちの金庫!』って事ですね。 こうして預かってもらい、 その預かり証を取引相手に渡し、 その取引相手が両替商のところに預かり証を持っていき 硬貨と変えてもらう。 こうした一見面倒な手続きを踏むことで、安全に取引が行われるようになっていきました。 この預かり証が、紙幣の起源といわれています。 {もう少しだけ続く…}

お金の物語③

お互いの持つものが、お互いに欲しいものでないと、取引は成立しません。 そこである人は考えました。 「みんなの欲しがるものと交換してもらえばいいんだ!」 みんなの欲しがるものとは何か考えると、きれいなものや、生きていくうえで必要なものが思いつきました。 具体的には、きれいな貝殻珍しい石またはなどです。 こういうものがお金の起源とされています。 しかし、塩や米はともかく、『きれい』や『珍しい』というのは主観的なものです。 こうした貝や石を仲介してとりひきをつづけていると、ある問題が発生しました。 「この貝殻はきれいかもしれないけど小さいから価値がない」とか「この石はここでは珍しいけど、あっちでは道端に転がってるよ」とか小競り合いが起こったり、悪ければ戦のきっかけにもなりかねませんでした。 そこで人々が注目したのが、金属です。 偶然にもそのころヒトは金属を精製する技術を得はじめたので、それが武器にも使われるようになったり、まさに金属(主に鉄)の量がクニの力とも考えられたのです。 もちろん鉄のみでなく、金や銀、銅も通貨として使われていきました。 むしろ、金や銀は腐食しにくい(金は腐食しない)ため好んで使われるようになりました。 こうして誕生したものが金貨銀貨銅貨鉄貨などなのです! {まだつづく…}

お金の物語②

そこで双方のムラの長など賢い人が集まり、二つのムラの真ん中に互いに余分に獲った魚や、余った木の実を置く場所を作ることにしました。 木の実も魚もたくさん捕れた年は問題ありませんでした。 ある年、木の実が全く採れませんでした。仕方なくだけ渡しました。 次の年はが獲れませんでした。前年のことがあるので、木の実だけ渡されました。 しかし、次の年もその次の年もが取れません。 とうとう木の実がもらえなくなりました。 どうしても木の実を食べたいムラビトが何とか獲った数匹の魚を、個人的に木の実と交換してもらいました。 このようなことを繰り返すうち、それが慣習となっていき、二つのムラの真ん中が市場となっていきました。 市場で、こうした取引を繰り返していくうち、二つのムラだけでなく、ほかの所からも人が集まるようになっていきました。 ところが様々な人が集まり様々なものが集まるようになり問題が発生しました。 お互いの持っているモノが、お互いにほしいものではないことが増えてしまったのです。 {つづく…}